カポエイラへの挫折
今タイムリーに悩んでいる話になる。
愚痴や泣き言の類だから、苦手な人は見ないほうが良い。
私は本当はもっと自由に飛び回りたい。
自由自在なアクロバシア。
アスファルトなどの固い地面の上でパフォーマンスをすることが多かったが、
そんな環境でもバク転バク宙を決めるカポエイリスタは憧れだった。
カポエイラは自由。
カポエイラは勝敗がない。
カポエイラは老若男女誰もが楽しめる。
そのはずなのに。
カポエイラに
不自由を、敗北を、不平等を感じている今がある。
「誰でもできる」
「簡単に」
「初心者歓迎」
というのは、仕事でも趣味でもスポーツでも挫折を招く要注意ワードだと思っている。
この言葉を鵜呑みにして始めたことができなかったとき、劣等感や恥ずかしさ、自己嫌悪なんかがボコボコ湧いてくる。
センスは、才能は、先天的な向き不向きは存在すると思う。
私はそれらを与えられなかった側の人種だ。
じゃあ足りないそれらを努力で補えばいい、と言う人は……
言える人は本人は努力だと言い張るが「才能」を持っていると思う。
世の中には努力をしてもできない人がいるのだから。
私はカポエイラに限らず色々なことを挫折してきた。
すべてではないが、ほとんどが精神疾患、気質がそうさせてきた。
幼い頃から、勉強でも遊びでも、行き詰まりを感じると癇癪を起こしたように泣きながら怒り、物を投げ出した。
本質の部分が何も変わっていないのだ。
自分のイメージ通りに動く体がほしい。
ストレッチをしたらした分柔らかくなる体が。
筋トレをしたらした分強靭になる体が。
不必要な怪我に悩まない体が。
その体を統治する脳と心が、ほしい。
本当はただ単純に、カポエイラを楽しみたいんだ。