自由を夢見るメンヘラとカポエイラ

カポエイラ。アクロバット。居場所探し。生きた証。精神疾患と抑圧からの自由を求めて。

奪われたカポエイラ

前回の記事の続き。
高校2年生くらいだったと思う。

高校生になり部活もしていたので毎週カポエイラの練習に行くことはできなくなったが、
突然親に呼び出されてこんなことを言われた。


「もうカポエイラの練習に送っていくことはできない」

親は新興宗教で配布されている冊子を手にしていた。
何か私を説得するときには、たいてい新興宗教の協会から配られている聖書だの冊子を引っ張りだしてきていた。

この宗教では何かにつけ「〇〇の害」だの「〇〇、有益か?」だの世間一般では罷り通っている習慣や行為をぶったぎるトンデモ記事を月2ほどのペースで世にばらまいている。

その中でカポエイラが挙げられたというのだ。
すごすぎだろ、ピンポイントすぎだろ協会の情報網。
と思ったけど、頭から血の気が引いていくのを感じた。

カポエイラは暴力と心霊術と関わりが深い。
だから、もう参加させることはできないという。

何故このタイミングでそんなの記事にするねん、と某協会への怨恨が沸き上がってきた。

まだ車の免許がとれる年齢ではなかったし、原付の免許は危ないからと親に反対されてとらせてもらえなかった。

私はカポエイラに事実上行けなくなった。


仕方がないので、カポエイラでバク転を使いたくて少し出向いていた学生向けの体操クラブに参加し始めた。

ただ、当時は筋力が今よりだいぶ弱く、バク転ができないまま肘を故障してしまい、体操とも疎遠になってしまった。