自由を夢見るメンヘラとカポエイラ

カポエイラ。アクロバット。居場所探し。生きた証。精神疾患と抑圧からの自由を求めて。

カポエイラとの出会い

なぜカポエイラ
と思われる人もいると思う。

きっかけは週刊少年ジャンプの格闘技特集だった。
「サッカーと野球どっちが好き?」みたいな質問にYES/NOで答えていくチャートだ。
他にテコンドーやボクシングなどあったが、
私の場合カポエイラという結果に行き着いた。

コロコロコミックに連載されていたK-1ダイナマイトという漫画(今は絶版)の影響で、私は格闘技に関心があった。

ところが、後述する家庭の事情で一般的な格闘技は禁じられていた。
カポエイラについて調べたところ、格闘技とダンスの融合(実際にはもっと深いのだが)、というような記述があり、これだと思った。

カポエイラはその頃にはほとんど無名のスポーツだったので当然親も詳細は知らない。
そこで、ダンスだということにして、すんなり地元で開いていた教室に参加することができたのだ。

15歳のときだった。

まるで、黒人奴隷が看守の目を欺くために格闘技の練習をダンスにカモフラージュしながらしていたように(笑)


家庭の事情、というのは「宗教」だった。
それもとある有名な新興宗教だ。
(二人一組で歩いてパンフレットを配ったり、輸血を拒否する人たち、といえばわかるだろう)

「戦いを学ばない」という教理から、「アンパンマンは暴力だから子供に見せない」という教団の親もいた。

私の通っていた中学には武道が必修科目で、柔道と剣道どちらかを必ず選択する必要があった。
中学くらいには私は親と一緒に教団に行かなくなっていたが
用具は自腹のため、親にお願いするしかなく、私は泣きながら親に頼んだのを覚えている。

しばらくは親の車で送迎してもらい、カポエイラに通えていたが、予想だにしなかった転機が訪れてカポエイラに行けなくなった。
それはまた次回の記事にする。