労働の合間に
高校を卒業してすぐに入社した会社は、地元の中小企業だった。
従業員数も一時は100人を超え、
ヤンキー・オタク・おばちゃんの三大勢力で成り立っていたと思う。
今では考えられないくらい、当時の私は社交的だった。
14人いた同僚にはバランスよく声をかけていたらしい。(上司に言われた)
孤立している人がいたら話しかけずには居られなかった。
同僚とも仲が良かったので、残業がない日はカラオケに行ったり、ファミレスで日付が変わるまで騒いでいた。
私のアイデンティティはその当時もカポエイラだったと思う。
恐らく履歴書にも書いた。
その頃は自分のアイデンティティをさらけ出すことに抵抗がなかった。(今はできれば無難に済ませたい)
昼休み、同僚の前でカポエイラの技をしていた記憶がある。
(免許を18歳でとった私はカポエイラの練習に行けるようになっていた)
特段親しくなった先輩が、私のしていることに関心を示してくれた。
私がサバイバルゲームを始めたときは道具一式揃えて同じチームに入ってくれたし、
どこで買ったのか、カウサ(カポエイラ用のズボン)を着てカポエイラの稽古に来たりもした。
忘年会で、一緒にカポエイラの蹴りで大根を割る一発芸をしたりしたのも先輩だ。
カポエイラへの情熱は初めたての頃より薄れていたが、誰か一緒にやってくれる人がいると、モチベーションが上向いてくるものだ。